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2018.03.29

抜歯後に歯が痛むという方必見!ドライソケットの原因と治療法について


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抜歯後、麻酔が切れてくると、個人差はありますが数日は抜歯部分に痛みを覚えます。本来なら2、3日もすれば痛みが薄れてしまいますが、1週間、2週間と痛みが続くなら、それはドライソケットかもしれません。ドライソケットの原因と治療法をお伝えします。

抜歯後に歯が痛むのはドライソケットかも…

抜歯後、すぐにではなく、数日たってからじわじわと抜歯部分が痛くなるなら、ドライソケットの恐れがあります。ドライソケットは、治療しなければ痛みが長い間続いてしまいますので、すぐに歯科へ行かなければなりません。

ドライソケットは、虫歯が原因で現れる症状ではありません。よって、虫歯による抜歯ばかりではなく、親知らずを抜いた後などでもみられます。

ドライソケットとは?

ドライソケットとは何でしょうか。抜糸を行った歯医者さんで注意点をいくつか説明されたと思いますが、なかなかドライソケットがどういったものであるかまで説明する歯科医師は少ないのでほとんどの方がご存じないのではないかと思います。

ドライソケットとは、親しらずを始めとした抜歯を行った後の傷口が塞がらないまま、歯の根っこにあった骨が露出してしまう状態のことをいいます。

歯を抜いてなくなったところには、通常「血餅(ちもち)」と呼ばれる血のかたまり、すなわち水分を帯びた口の中のかさぶたのような組織ができて治癒を促しますが、その組織がないことによって治癒途中にある口の中の傷口が塞がらず痛み続けます。

またその穴が塞がらないことによって、バイキンが侵入したり、食べたり飲んだりしたものの刺激が伝わり痛みを起こす場合もあります。

ドライソケットの症状

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ドライソケットになると、口内のさまざまな刺激に敏感になってしまいます。抜歯部分に食べ物が挟まったとき、あごを動かすとき、飲み物を飲んだときなどに、ズキッという鋭い痛みが襲うでしょう。その痛みは、日を追うにつれてだんだん強くなっていきます。

ドライソケットの原因

ドライソケットの原因は、抜歯部分の歯槽骨(しそうこつ)がむき出しになることです。歯槽骨が露出してしまうと、細菌に感染し、炎症を起こします。この炎症が、痛みをもたらすのです。

歯槽骨がむき出しになってしまう原因は、抜歯後に自然で適切な治癒過程がとられなかったことによります。通常、抜歯後には皮膚の傷跡と同じようにかさぶたのような血の塊ができます。

これを血餅(けっぺい)といい、歯槽骨をさらさないよう、ガードする役割をもちます。ドライソケットは、血餅が作られなかったことによって起こる症状です。

なぜ血餅が作られなくなってしまうのでしょうか。それは、うがいのしすぎや、抜歯後の患部を舌で何度も触ることが原因です。

抜歯後はうがいを頻繁に行って口内をきれいにしたくなりますが、かえって逆効果になってしまうのです。皮膚の切り傷でも、かさぶたを早い段階で取り除き続けると、かえって治りが遅くなりますよね。口内でも同じことが言えます。

ドライソケットの予防法

ドライソケットになってしまうとどのような症状が出るかがお分かりいただけたと思います。

そんな恐ろしいドライソケットにならないためにはどのような予防をしたら良いかをご説明します。抜歯を行う前に知っておき気をつけておくことで、症状が出ることなく済むでしょう。

予防法その1:口の中を清潔に保つ

言うまでもないですが、抜歯をした後の口の中はとても繊細な状態です。清潔に保たないと傷口からバイキンが侵入してしまう恐れがあります。

予防法その2:体調第一で抜歯スケジュールをたてる

女性の場合、生理中やその前は体や精神の状態が不安定になりがちです。そのような状態で抜歯を行うと、想像以上にダメージが出るケースもあります。

男性でも、風邪気味だったり二日酔いのような体調が万全でない日にはできるだけ抜歯は避けましょう。

予防法その3:うがいは避ける

先に説明したとおり、うがいによって血餅が取れてしまうためうがいはできるだけ避けましょう。それでも気分が落ち着かないという方は、優しくうがいをするように気をつけて行いましょう。

予防法その4:抜歯後きちんと止血する

抜歯をした際に、歯医者さんできちんと処置をしていれば長々と血が出続けることは稀ですが、抜歯をした後30分程度はきちんとガーゼを噛み、指示されたとおり止血できるまで安静にしておきましょう。

予防法その5;抜歯箇所は触らない

これは口の中に限ったことでありませんが、傷口は触らないのが鉄則です。思わぬアクシデントに見舞われないためにも、舌での接触もできるだけ避けて刺激にならないように注意しましょう。

予防法その6:しっかりと食事をとる

口の中を安静にする、という意味を誤って捉え、食事を軽くしてしまう方がいらっしゃいますが、傷を治癒するという意味ではきちんとした栄養バランスが何よりも大切になります。

辛いものや熱いもの、生の食材は避けながらもできるだけ栄養のバランスのとれたメニューを適量とりましょう。

予防法その7:歯科医師にわからないことは尋ねておく

これは抜歯に限った話ではありません。数時間経過してから連絡したものの中々歯医者さんに電話が通じない…といったようなことが起きないためにも、疑問に思ったことや、対処法でわからないことは直接歯科医師に確認しておくことで安心して抜歯できます。

ドライソケットの応急処置

予防法を7つご紹介しましたが、それでもドライソケットになる可能性をゼロにできるわけではありません。

万が一、ていねいな予防法をしてもドライソケットになってしまった場合には、以下のような応急処置を施しましょう。これはあくまで応急処置ですので、必ず歯科医師に相談して指示を仰ぐことを忘れてはいけません。

まずは安静に!

ドライソケットになってしまって痛みが出た場合には、まず安静にしましょう。痛み状態のままで激しい運動をしたり、飲酒・喫煙をすると更なる痛みが出る可能性があります。

痛み止めを飲む

抜歯をした際に、歯科医師から処方された痛み止めを飲みましょう。一時的な効果にはなりますが、歯科医師に診てもらうまでの必要があるかまだ判断できない場合には、痛み続けるようであれば痛み止めで対処しましょう。

冷やす

抜歯した箇所は傷口ですので、あたためずに冷やしましょう。アイシングの道具がない場合には、お菓子についてきた保冷剤などをタオルやガーゼで包んで口の外から当てておくと良いでしょう。

ドライソケットの治療法

ドライソケットの根本的な治療法は、自然治癒を待つことです。自然治癒力を助けるため、消毒や抗生剤で細菌を殺し、鎮痛剤を使って痛みを和らげていきます。

しばらくは歯科に通い、経過を見ていくことになるでしょう。あまりに治りが悪い場合は、歯槽骨の再生を促すための治療を施す場合があります。

ドライソケットになったときの注意点

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ドライソケットを治療している間は、うがいをしすぎない、舌で触らないという注意点を守ることが重要です。なるべく意識から遠ざけて、そっとしておきましょう。

また、喫煙をたしなむ人は、ドライソケットが治るまで控えたほうがいいでしょう。喫煙は血管を細くし、血流を滞らせます。すると新鮮な血液が歯槽骨へ行き届かなくなり、治りが遅くなってしまいます。

痛みがひどくなる前に歯科に相談を

抜歯をすると、通常は数日のうちに痛みが引いていきます。逆にだんだん痛みが強くなるようなら、ドライソケットの疑いがありますので、ひどくなる前に歯科へ相談に行きましょう。

ドライソケットは、自然のままにしていてはなかなか治りません。うがいのしすぎや舌で触りすぎるなど、無意識の習慣が続けば、次第に悪化していきます。

「ドライソケットかな?」と思ったら、口内を鏡でじっくり見てみることをおすすめします。抜歯部分に白っぽいものが透けて見えていたら、それは歯槽骨ですから、ドライソケットの疑いが高まります。

血餅で穴がふさがり、そのうち歯茎が周囲から盛り上がり、抜歯部分を覆っていくという自然のプロセスが確認できなければ、速やかに治療を始めましょう。

おわりに

医師の言いつけを破り、抜歯当日に飲酒をしてしまった場合も、ドライソケットになる確率は高まります。飲酒は血行促進作用があるため、血流が活性化され、出血が起こりやすくなってしまうからです。

抜歯時、「当日の入浴、飲酒、激しい運動は不可」と言い渡されますよね。言いつけにはれっきとした意味があるので、きちんと守りましょう。


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