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2017.06.04

歯ぎしりは体調不良を引き起こす!?歯ぎしりの原因と治療法


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歯ぎしりと聞くと、寝ている時にギリギリと音をたてているイメージがあるのではないでしょうか。

しかし、音をたてない歯ぎしりもあります。また、就寝時のことであるために歯ぎしりをしていることに気付かずに過ごしているという人も少なくありません。

歯ぎしりは、歯やアゴの負担となるばかりか体調不良を引き起こす危険性もあるので、気付いたらすぐに治療することが重要です。そこで今回は、歯ぎしりについて解説いたします。

歯ぎしり(ブラキシズム)とは

通常、上下の歯の間には2mm~3mm程度の隙間があります。「歯ぎしり」とは、睡眠中に自分の意識とは無関係に、上下の歯を噛み合わせたり、すり合わせたりすることです。

しかし、昼間起きているときでも、集中していたり何かを我慢してストレスが溜まっているときに上下の歯を強く咬みしめていることがあります。これは「上下歯列接触癖(TCH)」と呼ばれる歯ぎしりの一種です。

このように歯ぎしりは就寝時だけの症状ではなく、いくつかの種類があり、これらを総称してブラキシズムと呼んでいます。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりは、3つのタイプに分けられていることをご存知の方はそれほどおられないでしょう。ちなみに、2つ以上のタイプを同時に行っていたり、それらを違う時間に行っているケースもあり、そのような場合には「混合型」と呼ばれます。

歯ぎしりの自覚のある人が少ないのは、就寝時や無意識のうちに行っていることが多く、また歯ぎしりをすると必ずしも音が出るわけではないからです。

そのため、自分がどのタイプの歯ぎしりをしているのかは、自分ではわかりずらいため、家族やパートナー、デンタルクリニックに相談してみましょう。

グラインディング

ギリギリと音をたてて、歯を強くこすり合わせるタイプの歯ぎしりです。

その運動範囲が広いため、歯や顎関節にかかる負担が大きく、全体がすり減っていくスピードも早いという特徴があります。また、就寝時にすることがほとんどです。

歯がすり減った部分は冷たいものがしみたりする知覚過敏になりやすく、さらに歯ぎしりによる強い歯摩圧が加わり続けると、どんどんすり減っていきます。

クレンチング

無意識のうちに歯を強く食いしばってしまう咬みしめタイプです。咬みしめるだけなので音は出ませんが、わずかに横に動かすこともあり、その場合には音がすることもあります。

クレンチングタイプの人によく見られる症状は、奥歯がすり減ってしまい歯の高さが極端に低くなっている状態、ひどい肩こりです。

音が出ないことは、本人も周囲の人も気づかないまま症状が進行してしまうというデメリットでもありますので、注意が必要なタイプの歯ぎしりだといえます。

タッピング

歯を上下に小刻みにぶつけ合わせるように噛み合わせるタイプの歯ぎしりです。「カチカチ」「カンカン」という小さな音をたてます。

稀なタイプの歯ぎしりで、他の2タイプに比べると、発症する人は少ないです。

歯ぎしりの原因

歯ぎしりは、歯の噛み合わせなどの口腔内のトラブルを原因とする「局所的因子」、精神的なストレスを原因とする「全身的因子」の2つにわけて考えられています。

・「局所的因子」(口腔内またはその周辺のトラブルが原因)……噛み合わせ、歯並びなど
・「全身的因子」(それ以外)……日常生活での精神的ストレス、骨格の歪みなど

原因は不明だが、ストレスが関係していることが多い

歯ぎしりの原因として、最も有力と考えられているのがストレスです。起きているときのストレスを、歯ぎしりをすることによって睡眠中に発散させる行為といわれています。

睡眠中は、「深い眠り」と「浅い眠り」を一定の間隔で交互に繰り返しているのですが、浅い眠りの時に歯ぎしりをしているようです。

深い眠りのときは、体を支えるために筋肉の動きが抑制されていますが、浅い眠りに切り替わると抑制されていた筋肉が解放され動けるようになり、歯ぎしりをはじめてしまうことがあります。

歯ぎしりがもたらす影響

歯ぎしりをするときの力は、人によっては70kgを超えることもあるほどの強さです。

そのため、歯ぎしりの影響がおよぶのは、歯だけでありません。顎関節の不調や頭痛、肩こり、なんとなく体がだるいなどさまざまな身体の不調となってあらわれてきます。

それでは、歯ぎしりはが歯や身体にもたらす影響を具体的にみていきましょう。

歯へのダメージ

歯ぎしりをする時の強い力や摩擦によって、歯はすりへって短くなってしまうため、噛み合わせに影響することもあります。また、歯の表面の硬いエナメル質が削られて、象牙質が露出してしまうと、知覚過敏の症状を引き起こします。

ご自分の歯だけでなく、インプラントやセラミックの歯も例外ではありません。

顎に負担がかかる

歯ぎしりは顎にも負担になるため、顎関節症(顎の痛み、口を開ける際の弊害、顎関節がカクカク鳴るなど)を引き起こすことがあります。

顎関節は、頭蓋骨と顎をつなげる左右の関節の部分です。この繊細な顎関節に歯ぎしりの強い力が頻繁に加わると、顎関節の軟骨(関節円板:かんせつえんばん)がずれたり、変形したりしてしまうと顎関節症になることがあります。

肩こりや腰痛などの体調不良を引き起こす

噛む筋肉やその周囲の筋肉は肩や背中の筋肉にもつながっています。歯ぎしりによるアゴ周りの筋肉の疲労は、慢性的な頭痛や肩こりを引き起こす要因になるのです。

家族やパートナーに迷惑をかける

せっかくの眠りを、ギリギリ、カチカチといった歯ぎしり音によって妨げられると、誰だっていい気はしません。自分自身ではなく、家族やパートナーが寝不足になってしまっては申し訳なくなってしましますよね。

歯ぎしりの治療法

歯ぎしりの治療法として最も一般的な方法がマウスピースを使用したスプリント療法です。ただし、歯ぎしりにはストレスが関係している可能性が高いため、ストレスを軽減する必要もでてきます。

スプリント療法と並行して、自分に合ったストレス解消法を見つけて、ストレスを溜め込まないような生活を心掛けてみましょう。

スプリント療法

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歯科で専用のマウスピース(ナイトガード)を作成し、就寝時につけて寝ることで、歯や顎関節に加わる力を分散する方法です。これによって歯や顎にかかる物理的な負担を軽減することができるため、症状を和らげることができます。

マウスピースがクッションの役割をしてくれるため、上下の歯のこすり合わせを防ぐことができますし、音も出なくなるでしょう。

【スプリント療法で予防できる症状】
・歯の摩耗、すり減り
・知覚過敏
・インプラント、詰め物の欠損を防ぎ
・歯周病悪化
・顎関節症

おわりに

歯ぎしりは歯の負担になるだけではなく、健康にも影響をおよぼす可能性がありますので、放置したりしないようにしましょう。

また、ひどい歯ぎしりだと、歯が折れたり、顎関節症や炎症で口の開閉が困難になってしまうこともあります。歯ぎしりをしていることが明らかで、体調不良なども思いあたる場合には、早めに歯科を受診し適切な治療を受けるようにしてくださいね!


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