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2018.05.21

海外では八重歯はNG?日本と海外の歯科治療に対する意識の違い


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八重歯について、どんなイメージを持っていますか。「かわいい」「小悪魔的」「チャームポイント」という言葉が聞こえてきそうですが、実は海外ではあまりいいイメージを持たれていません。八重歯について、日本と海外に対する歯科治療の意識の違いを紹介します。

そもそも、八重歯はどうしてああいう形なの?

八重歯は犬歯です。犬歯は前から数えて左右3番目の位置にある、誰もが持つ尖った歯で、「糸切り歯」ともいいます。このうち、犬歯が歯列よりも前に飛び出ていて、他の歯よりも目立っている状態がとくに「八重歯」と呼ばれています。

八重歯はどうして前に飛び出てしまうのでしょうか。さまざまな原因が考えられますが、そもそもは永久歯の生えてくる順番がポイントであるといわれています。八重歯は、他の歯よりも比較的遅めに生えてきます。このとき、顎の骨が小さいと歯が入る場所が少なくなり、外へと押し出されてしまうのです。

日本において八重歯が幼さや愛らしさの象徴とされるのは、顎の小さい女性に八重歯が多いことから来ているのかもしれません。漫画などにおいても、少女が口をあけて笑った顔に光っているのは、必ず八重歯ですね。八重歯一本で、可愛らしさは演出できるということです。

海外では、八重歯は決して歓迎されない

歯並びが悪いと正しい発音ができない英語圏においてはとくに、突出した八重歯はいい印象を与えません。歯並びが悪ければ小さい頃に矯正治療をすることが当たり前な欧米からみると、八重歯は歯並びの美しさを損ねるものであり、決して魅力的とは捉えないのです。

日本でも、例えば過度に突出した前歯は「出っ歯」とされ、あまり歓迎されないでしょう。外国人が八重歯に向ける意識は、日本人が出っ歯に向ける意識と同じようなものかもしれません。

グローバル化が進み、国境を越えて活躍できる人材が求められる今こそ、八重歯の矯正を考えてみてはいかがでしょう。世界中に通じる好意的な挨拶は、笑顔であるとされています。その笑顔が、相手からみて魅力的でなければ台なしです。第一印象で損をしたくなければなおさら矯正をおすすめします。

八重歯は印象以外にもさまざまなリスクを生む

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「ここは日本だし、私は外国人と接する生活をしていないから大丈夫!」という人もいることでしょう。しかし、八重歯をそのままにしておくと、さまざまな問題が生じてきます。

まず、他の歯よりも飛び出ていることで磨きづらく、虫歯になりやすいという欠点があります。左右の歯と重なり合ってしまっている部分は通常の歯ブラシではなかなかケアできないため、虫歯菌や歯周病菌が好んで住むエリアになってしまうからです。

虫歯菌や歯周病菌が繁殖すると、口内全体が虫歯になりやすい環境になってしまいます。また、磨き残ってしまった食べかすや虫歯による口臭が発生するため、歯並びが悪いうえに口臭がするという印象をもたらしてしまう可能性もあるのです。どんなに頑張って歯磨きをしたところで、八重歯があるために常に虫歯と口臭のリスクがつきまとうなんて、残念なことではないでしょうか。

さらに、飛び出た八重歯はそもそもかみ合わせに参加できないという問題もあります。犬歯は、お肉などを噛みちぎる役割を持っている重要な歯です。せっかく立派に尖った歯があるのに、噛むことができないのでは存在意義に関わります。

日本人は皆保険により歯の自己管理意識が低い

「日本はお店の中から道路に至るまで、チリひとつないくらい清潔なのに、どうして口の中はこんなに汚いのか」と驚く外国人の話は、よく耳にします。八重歯に限らず、日本人は自分の歯を自分で管理しようという意識が低いようです。いまだに「歯磨きはテキトーにして、虫歯になったら歯医者に行けばいい」と考えている人は少なくありません。

この歯に対する日本人の意識の低さは、健康保険制度に関係があると考えられます。ちょっとした虫歯なら、全て保険内で済ませれば数千円で治療してもらえますし、最悪、歯が抜けてしまっても格安で差し歯がつくれます。

悪くなっても格安で治るのなら、歯を大事にしようという意識が育たなくても当然といえるでしょう。しかし、一度虫歯になってしまうと、治療をしても常に再治療のリスクがつきまといます。再治療を繰り返すうちに、神経を抜いたり、果ては抜歯をしたりということにもなります。

虫歯は、適切なケアをしていれば防げるものです。通常の歯ブラシの他に、ワンタフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを駆使し、さらに歯科衛生士によるプラーク(歯垢)コントロールがおこなわれれば、ほぼ虫歯は発生しないといえます。

そもそも虫歯にならなければ、痛い歯科治療に通う必要はありません。治療のためではなく予防のために歯医者へ通い、自分の歯を守りましょう。八重歯をどうするべきかも相談できますよ。

知っておきたい八重歯の知識

海外で八重歯が歓迎されない理由、そして、八重歯が及ぼす悪影響についてご理解いただけたのではないでしょうか。
見た目が気にならなかったとしても、八重歯があるというだけで口内環境に悪影響が及ぶ可能性が広がるという部分を考えるのであれば、八重歯はできる限り早く治療を受けて改善しておくことが得策だということがわかります。

また、八重歯とともに歯並びを悪くする原因に叢生(そうせい)が挙げられ、この場合でも、八重歯と同様になるべく早い処置を受けておくことが望ましいでしょう。

八重歯と叢生(そうせい)の違いについて

八重歯と叢生は基本的には同じ種類に分類されますが、八重歯の場合では犬歯が飛び出していることが多いのに対し、叢生は犬歯だけではなく、全体的に凸凹した歯並びになっていることが多いという特徴の違いがあります。
八重歯には今回ご紹介したさまざまなデメリットがありますが、歯並び全体が凸凹した叢生の場合では、八重歯よりもさらに多くのトラブルに見舞われる可能性が高いといえます。

八重歯と叢生の治療方法

八重歯や叢生はできる限り早急に治療を受けておくことが望ましいと考えられますが、ここで気になるのは、これらに対する治療方法です。
八重歯や叢生は、そのレベルによって治療方法が異なりますが、ほとんどは以下3種類の治療のいずれかで改善することができます。

抜歯

八重歯や叢生は、歯がすっぽりと収まるはずのスペースが不足している状態ですので、抜歯することによってこの問題を解決できることがあります。
ですが、抜歯といってもただやみくもに歯を抜くというわけではなく、歯科医が歯並び全体のバランスをきちんと確認しながら行いますので、仕上がりのバランスが悪いというようなトラブルが起こる心配はありません。
また、抜歯する必要がないと医師が判断した場合では、歯のサイドをわずかに削って様子を見ることもあります。
そして、これらの治療後には矯正装置を装着し、少しずつ歯の位置をずらしながら歯列を矯正していくことになります。

マウスピースまたは矯正装置の装着

八重歯や叢生のおもな原因は、顎の骨格が小さいがために歯が順序正しく並んで生えることができないという部分にあります。
ですが、八重歯や叢生の原因はそれに留まらず、歯の生える方向による傾きなどが原因となって起こっていることもあり、この場合では、抜歯ではなくマウスピースや矯正装置の装着によって時間をかけて歯列を矯正することがあります。
近年では、新素材のゴムメタルを使用した矯正器具を取り扱う歯科も増えてきており、歯列矯正中の不快感を最小限に抑えた治療も可能となっています。

外科手術

骨の発育状態に問題があり、下顎が極端に大きい、あるいは上下の歯がまったく噛み合わないなどの場合では、骨格自体を矯正しなければならないこともあり、この場合では外科手術による治療が行われることがあります。
このように、顎の発達や噛み合わせに問題が生じている症状は全般的に額変形症と呼ばれ、噛み合わせの悪さで食品をうまく噛むことができなかったり、滑舌が悪くなったりするトラブルが起こることがあります。
外科手術は、医師によって重症度が高い八重歯、または叢生と判断された場合のみ行われます。
外科手術は滅多に行われることはないと考えられていますが、ひとまず重症度が高い場合にはこのような治療が行われる可能性もあるということを知っておきましょう。

おわりに

八重歯や叢生の原因は、先天性または後天性に分類されていますが、いずれの場合であっても、その状態をそのまま放置していると、口内環境が悪化する可能性が高まることは間違いありません。
八重歯や叢生の治療というと、とても大変な治療のように感じるかもしれませんが、いざ受けてみたら考えていたほど大変ではなかったということがほとんどです。
八重歯や叢生でお困りなのであれば、ひとまず歯科医師に相談して、どのような治療で改善が可能なのか、確認だけでもしてみてはいかがでしょうか。


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