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2017.06.04

歯周病を放置するのは危険!歯周病がもたらす影響と予防方法


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「口は万病のもと」といわれることがあります。口や歯の健康状態、その中でも特に歯周病は全身の疾患と深く関わっていることをご存知でしょうか。

歯周病は、サイレントディジーズ(静かなる病気)ともいわれるように、症状が進行するまで自覚しにくい病気です。早い段階から歯周病予防のセルフケアを行うことで、歯周病のリスクを大幅に軽減することができます。

そこで今回は、歯周病がもたらす影響と予防方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病の原因

歯周病の原因は、歯垢(プラーク)です。

歯垢は、歯に付着している白から黄白色のネバネバした沈着物で、細菌とその代謝物でできています。歯垢の中にいる歯周病菌などの細菌のほとんどは、酸素の少ない場所を好むため、歯と歯や歯ぐきのすき間に溜まりやすいのが特徴です。

この歯垢は、その中にいる細菌が出す毒素が歯ぐきに炎症を起こして、その状態が続くと歯周ポケットが形成されてしまいます。歯周ポケット内は、歯周病菌が好む環境であることから、歯周病菌はどんどん増殖していき、歯周組織の破壊が進んでいってしまいがちです。

歯周病の原因は、この歯垢の細菌感染以外にも、身体的要因、環境要因、遺伝的要因など様々な因子が関わっていることも考えられます。

歯周病がもたらす影響

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口腔内で発症する歯周病がもとになって、身体全体の健康に病気などの悪い影響をもたらす可能性があることが明らかになってきました。

重症の歯周病になると、口の中の歯周病菌などの細菌が多くなりすぎてしまい、血管や呼吸器内などの循環器に入り込んでしまうことが原因であると考えられています。

心筋梗塞・動脈硬化症・肺炎・早産なども引き起こしやすくなるとされているため、注意が必要です。

糖尿病

糖尿病は、1型~4型の4種類ありますが、基本的にはインスリンがうまく作用しないために、ブドウ糖の代謝が異常になり、血糖値が高くなってしまう状態のことです。放置すると合併症として全身に様々な影響が出てきます。

歯周病は以前から、糖尿病との関連が深いと考えられており、合併症の一つとしても考えられてきました。実際に、糖尿病の人の歯周病罹患率は、糖尿病でない人の約3倍という疫学調査が報告されています。

最近の研究で、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するが、歯周病治療することで糖尿病の症状が改善するという相互の関係があることも明らかになってきました。

心疾患

心疾患は、生活習慣病の一つで、食生活や運動、ストレスなどの積み重ねが主な原因です。歯周病の人は、そうでない人よりも心疾患を発症するリスクが高いという報告があります。

これは、歯周病菌によって産生された毒素などの炎症性物質が、血管や呼吸器を介して心臓の血管に影響を及ぼすためと考えられてることからです。

重度の歯周病の人は、そうでない人と比べて5倍以上、動脈疾患(動脈硬化、血管炎など)を発症するリスクが高いという研究結果も報告されています。

脳梗塞

脳梗塞は、脳血管が詰まることによって、脳組織が壊死を起こす病気です。歯周病の人は、そうでない人の2.8倍脳梗塞になるリスクが高いといわれています。

まず注意したいのは、歯周病菌が血液に入り込むと血液の流れの障害となる血液の凝固を起こす可能性があることについてです。また、脳梗塞発症後に起こりうる運動障害や嚥下障害などの合併症も、歯周病のリスクファクターになります。
高血圧、高コレステロール、中性脂肪が高い方は、脳梗塞などの動脈疾患のリスクがもともと高いため、予防するためにも歯周病の予防や治療は必要です。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は、誤って気管や肺に入ってしまった唾液中の細菌などが感染原となって起こる病気です。主な原因歯、唾液中に含まれる細菌ですおので、口から食物を摂取しない場合でも、口腔の自浄作用が低下すると、口腔の細菌は増加して、誤嚥性肺炎は起こります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、加齢や生活習慣などにより、骨の密度が低下し、骨がもろくなる病気です。骨粗鬆症による骨密度の低下は、歯や歯を支える歯周組織にも影響があると考えられているため、注意しなければなりません。

また、歯周病の人の歯肉で産生されるサイトカインには、骨の代謝に影響するものがあり、歯と骨密度の減少には関連性があるという報告があります。反対に、骨粗鬆症の人が歯周病になると、症状が進行しやすくなる可能性が高まるでしょう。

歯周病の予防方法

歯周病の予防方法は、歯科において歯科医師や歯科衛生士によるプロフェショナルケアと、自分で行うセルフケアに分けられます。

歯科で治療を受ける(一番)

歯周病の予防は、歯科で医師や歯科衛生士などのプロの視点で見てもらうのが、一番です。

歯周組織検査・X線検査・プラーク検査・位相差顕微鏡による検査などを行うことができますので、お口や歯の状況を確認することができ、適切な治療につながります。自分では気づいていなかった初期の段階の虫歯や歯周病を発見できれば、歯のダメージも軽度ですみ、結果として治療にかかる時間とお金も節約できるはずです。

また、歯石やプラークバイオフィルム(歯の部分的な着色)は、歯に強力に張りついているため、定期的に歯科のクリーニングを受けて取り除いてもらうことをおすすめします。

歯磨きで歯周ポケットまで綺麗にする(セルフケア)

歯周病の原因であるプラークをしっかり取り除くことが重要です。プラークを構成する細菌類は、歯と歯、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)などの狭いところを好むため、磨き残しがないように丁寧なブラッシングを心掛けましょう。

狭くて深い歯周ポケットは、超極細毛の歯ブラシを使うことで、歯周ポケットの奥の汚れまでキレイにかき出すことができますので、磨き残しを防ぐことができます。

歯間ブラシやデンタルリンスを使う

プラークや細菌がもっとも多く生息する歯と歯の間は、歯ブラシが届きにくい場所でもあります。歯間ブラシやデンタルフロスを使用することで、しっかりプラークコントロールをすることが可能です。

また、歯みがきではカバーできないお口の中全体の殺菌やプラークコントロールには、歯みがき後のデンタルリンスがおすすめです。少し長めに行うようにしましょう。

おわりに

歯と歯茎だけでなく、身体全体の健康状態や数多くの疾患の発症に影響を及ぼすリスク因子でもあることが解明されつつある歯周病は、放置したりせずに早い段階で治療をはじめることが重要です。

歯周病の症状が重ければ重くなるほど、動脈疾患発症などの健康被害のリスクが高くなるといわれています。歯周病だと気付いた段階で、歯科で適切な治療を受けることは、健康を維持するうえでも必要なもののひとつでしょう。


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