2017.09.22
失った歯は二度と戻らない!虫歯を放置すると歳をとってから後悔する5個の理由
歯が痛いなと感じていながら、「面倒だから」「歯医者は怖いから」と放っておくと、今は良くてものちのちのことが心配です。
虫歯が進行した歯は、抜かざるを得ません。「あのとき、どうして虫歯を放っておいてしまったんだろう」と、年を取ってから後悔することになりますよ。
現代の技術では失った歯を再生できない
医療技術も歯科技工の技術も、目覚ましい発展を遂げてきました。にもかかわらず、現代の技術では、失った歯を再生することはできません。
自分の歯は、二度と戻らないのです。「入れ歯をすればいいんでしょ?」と気軽に考えているあなた、それは少し安易すぎるかもしれません。虫歯を放置すると後悔する理由は、数え上げればけっこうあるのです。
虫歯を放置すると歳をとってから後悔する5個の理由
入れ歯は天然歯にはどうしたって敵わない
歯を失っても、保険で安く補うことが可能です。しかし、差し歯や入れ歯は、どうしても天然の歯にはかないません。どうしても食べ物が挟まっているような感触があったり、治療の仕方によってはかみ合わせが悪く、炎症を起こしたりすることも。
天然歯よりも、確実に食べる楽しみが失われると覚悟しなければなりません。
差し歯の見栄えを気にして笑顔が少なくなる
また、とくに差し歯は他の歯が天然歯だったときに、やはり少し目立ってしまいます。差し歯が見えるのを恥ずかしがって人との会話を控えたり、笑うのを控えたりしてしまうかもしれません。
すると、どうしても陰気な表情になります。差し歯は人の笑顔を奪い、コミュニケーションを憂鬱にさせてしまうのです。
インプラント治療にはお金も時間もかかる
保険診療の差し歯や入れ歯ではなくて、自由診療のインプラント治療であれば、自然歯と同じような噛み心地や見栄えを手に入れることが可能です。しかし、インプラント治療にはお金と時間がかかります。1本平均25万円程度で、治療開始から定着までには半年から1年もの年月を覚悟しなければなりません。
メンテナンスも必要になってきます。
歯を失うと認知症のリスクが高まる
東北大学が行った研究で、残存歯の数と認知症の発症リスクの関連性が示唆されることになりました。70歳以上の高齢者1,000名余りを対象として調査したところ、健康な人は平均して14・9本の残存歯があるのに対し、認知症予備軍では平均して9・4本の残存歯しかなかったのです。
咀嚼行為や、人と話をして笑う行為が脳に刺激を送ることが知られています。歯が少ないと、それだけで咀嚼の機会を失い、歯がないことを恥ずかしいと思えば笑顔が消えるため、認知症のリスクを抱えることになるといえるでしょう。
周囲の歯にも影響を与える
歯を一本失い、そのまま放置してしまうと周囲の歯にも影響が出てきます。空洞を補おうと周りの歯がだんだん傾いてきて、かみ合わせが悪くなるため虫歯のリスクが高まります。そのうち一本、また一本と、歯を失うことになってしまいかねません。
虫歯で歯を失う前に治療をしよう
虫歯は、「痛い」と思ったときにはすでに進行している可能性があります。痛くなってしまったら速やかに歯科医へ相談するのが大事です。
そして全く問題がないと思っていても、3ヶ月に一度は歯科医の診断を受けるのがおすすめです。その際は、せっかくなので虫歯チェックだけでなく、すみずみまで歯垢除去をしてもらいましょう。
3ヶ月に一度、検診を受けておけば、虫歯と縁のない暮らしを送れますよ。
おわりに
虫歯を放置すると後々どんなことで後悔するか、おわかりいただけたでしょうか。歯を失うのみならず、美味しい食事や自分の笑顔まで奪われることになりかねません。それどころか認知症のリスクまであるとなると、本当に怖いですよね。
今は、人生100年の時代。いつまでも自分の歯で食べ、よくしゃべり、はつらつと笑っていられるように、きちんとケアすることを心がけましょう。ケアが苦手と自認している人は、意識して頻繁に歯医者さんに通って!
