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2018.07.30

犬歯と八重歯の違いを知っていますか?噛み合わせに影響する犬歯の役割


「最近八重歯がしみて痛い」「八重歯に食べ物が挟まった」など、犬歯を指す時に「八重歯」という言葉を使ったことはありませんか?

実は、犬歯と八重歯は同じようで少し意味が違います。この記事では、犬歯と八重歯の違いと犬歯が噛み合わせにもたらす優秀な働きをご紹介します。

犬歯とは?

人間の歯には「切歯」「臼歯」「犬歯」という名称の歯があり、一番前の歯から見て3番目の歯が「犬歯」と呼ばれています。

「切歯」には中切歯と側切歯の2種類あり、上下合わせて前に8本あります。「臼歯」は小臼歯と大臼歯の2種類あり、合わせて20本、親不知がない場合は16本です。それに対して「犬歯」は1種類で、合計4本しかありません。

犬歯は数の面から見ても、他の歯に比べて貴重な歯と言えます。さらに、全ての歯の中で一番強度が高く、根っこがとても深い歯でもあります。そのため、年を重ねても一番残りやすいです。

形状も、他の歯とは違ってひし形のような形をしていて、先端が尖っているので「尖頭歯(せんとうし)」と呼ばれたり、糸を切る際にこの歯を使うことから「糸切り歯」とも呼ばれたりしています。

この歯を「犬の歯」と呼ぶ理由は、同じ位置にある犬の歯が牙のように発達しているためです。なお、犬歯は大人の歯での名称で、歯が生え変わる前は「乳犬歯」という名称です。

八重歯とは?


八重歯は他の歯よりも前方に出ている歯のことを指し、「上顎犬歯の低位唇側転位」という名前がついています。その見た目から八重歯という名称の他にも「押歯」「添歯」「鬼歯」といったさまざまな呼び名があります。

日本では、八重歯はかわいい歯として好まれることもありますが、海外では「悪魔の歯」「ドラキュラの歯」とも呼ばれており、宗教的な理由や見栄えの観点から嫌われる傾向があります。

また、歯並びが悪いとブラッシングが不十分になりがちなため、「口臭」「虫歯」「歯周病」などの原因になりえます。そのため海外では、八重歯を矯正などで治す人が多いです。

犬歯と八重歯の違い

犬歯は、臼歯や切歯といった歯の種類を表すのに対し、八重歯は正常な位置から前方にずれている歯の状態を指します。一般的に言えば、通常の歯並びから「犬歯」が前に出てしまっている状態を「八重歯」といいます。

八重歯も乱杭歯の一つとされているので、歯並びのいい人が「八重歯が虫歯になった」「八重歯が痛い」と言った表現をするのは間違っています。

八重歯になるかどうかは、顎の大きさが関係しています。乳歯から永久歯になるとき「切歯」「臼歯」「犬歯」の順番で生え変わりますが、顎が小さいと最後に生える犬歯の生え変わるスペースが無くなってしまい、前方に押されて八重歯となってでてくるのです。

他の歯に比べて犬歯が八重歯になる傾向が多く見られるため、「上顎犬歯の低位唇側転位」という名前がついています。

犬歯の役割

犬歯は、人間の歯の中でも唯一尖っている歯です。鋭利になっている理由は、食べ物を切り裂くためです。

また、食べ物を咀嚼する以外にも、犬歯には重要な役割があります。それは、噛み合わせの目印や、歯全体にかかる負担の軽減などです。

下顎は頭がい骨と直接つながってるわけではなく、筋肉や靭帯によって支えられているだけなので、とても不安定な状態です。不安定な下顎の位置を犬歯が定めることで、噛み合わせがずれることなく保たれています。

もし犬歯を破損して失った場合、下あごの位置が定まらなくなり、噛み合わせが合わなくなってしまいます。

犬歯には、歯全体にかかる負担の軽減をする作用もあります。そのため、この歯が無くなると他の歯が知覚過敏になってしまうなどの不調を招くこともあります。

これだけさまざまな機能があると、犬歯の根が深くて丈夫なのにも納得がいきます。

歯の噛み合わせの良し悪しは身体に影響する

犬歯の抜歯や歯並びの悪化などで噛み合わせの状態が悪くなると、体にさまざまな影響がでてきます。

まず症状が出るのが、口腔内です。食べ物が歯の間につまったり、口が閉じられないなどで「口臭」「ドライマウス」「虫歯」「歯周病」などを引き起こします。

噛み合わせが悪いと食べ物を咀嚼するのも不十分になってしまうので、消化器官にも負担がかかります。それが続くと「消化不良」「下痢」「便秘」などの症状につながります。

顎のバランスが崩れているので、首や肩にも負担がかかり、疲れがたまってしまうこともあるでしょう。

噛み合わせ不良は下顎のずれを招きますので「顎関節症」になることもあります。顎関節症は、悪化すると痛みを伴うだけでなく、「顔面の歪み」「頭痛」「耳鳴り」「うつ病」など、さまざまな不調をひき起こします。

顎と体は密接に関わっていますので、片方が歪むとそれに合わせてもう片方も歪むようになっています。体が歪むと当然ながら、体全体にもさまざまな悪影響を及ぼします。

このように、噛み合わせが悪いとさまざまな症状を引き起こされます。そのため、歯並びの状態を正常な状態に保つことが健康への第一歩と言えます。

まとめ

犬歯と八重歯は一見同じ意味のように見えますが、犬歯は「歯の種類」を、八重歯は「歯の状態」を表す言葉でした。

普段あまり犬歯のことを気にかけることはないですが、この歯が無くなると、さまざまな不調につながります。虫歯や歯周病にならないために、また体の健康のために、犬歯を大切にしましょう。


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