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2018.07.30

酸蝕歯とは?虫歯がなくても歯が溶けてしまう酸蝕歯の怖い症状


酸蝕歯とは食べ物や飲み物に含まれている酸が原因で歯が溶けてしまう症状で、虫歯や歯周病とともに第3の歯科疾患と言われています。

しかし、酸蝕歯は虫歯や歯周病ほど知られてはいません。そこで、酸蝕歯の初期症状や予防方法、虫歯との違いについて紹介します。

酸蝕歯とは?

酸蝕歯とは飲食物に含まれている酸が原因で歯が溶けてしまう症状のことです。

液体の酸やアルカリの性質の度合いを表す単位としてpHがあります。pHは0から14までの数値で表され、中性の7を基準にして数値が大きければアルカリ性、数値が小さければ酸性の液体であることを示しています。

このpHの値が小さく、酸性の度合いが強い飲食物ほど歯に影響を及ぼしやすいと言われています。一方、歯は表面から中心部に向かって、エナメル質、象牙質、セメント質の順にできています。

表面のエナメル質は人体の中で最も硬い部分ですが、酸性の飲食物に触れると歯のミネラル成分が溶け出す「脱灰」が発生すると一時的に柔らかくなってしまいます。

酸性の飲食物には、炭酸飲料やワイン、柑橘類などのフルーツ、身体によいとされる黒酢や野菜ジュース、そしてスポーツドリンクやビタミンCなどの顆粒や液体のサプリメントが該当します。

通常であれば、飲食物を口にしても唾液が歯にミネラル成分を補給してエナメル質を作り出す「再石灰化」が生じるため、溶けた部分は修復されます。

しかし、酸性の飲食物を長時間口の中に入れていると歯の修復が追いつかなくなり、エナメル質が溶け出してしまいます。

これが進行すると、象牙質に影響を及ぼします。象牙質はエナメル質よりも柔らかく、神経が通っているので、この段階まで症状が進行すると自覚症状が出てきます。

酸蝕歯は食事を含めた生活習慣と密接に関連しているので、長時間の食事や間食を多くとる人は酸蝕歯になりやすい傾向にあります。

また喉が渇いているときは唾液の量が減っているので、再石灰化の進行が遅い状態です。運動する際にスポーツドリンクを飲む習慣がある人も要注意です。

他にも、身体の外から摂取する飲食物や生活習慣といった外因性の要因とは別に、内因性の要因で酸蝕歯になりやすい人がいます。

例えば、胃食道逆流症など胃や食道の病気によって胃酸が逆流する状態が続いていると胃酸が口の中にも影響を及ぼして、酸蝕歯になりやすくなると言われています。摂食障害によって嘔吐を繰り返している人も注意が必要です。

酸蝕歯と虫歯の違い


虫歯は、細菌が歯垢の中で酸を作り出し、その酸がエナメル質を徐々に分解することで進行します。それに対して酸蝕歯は、酸性の飲食物そのものが歯を溶かすため、細菌の働きを介さないで進行します。

一見同じように思えますが、両者の進行過程には大きな違いがあります。磨き残しや歯垢の溜まりやすい部分の歯の一部が溶けて穴があく虫歯に対して、酸蝕歯は酸にさらされたエナメル質が全体的に薄く溶けるため、広い範囲で同時に進行します。

また、初期の段階では自覚症状が出にくいため、症状によっては局所的に生じる虫歯よりも深刻になる場合があります。

また、虫歯と酸蝕歯では歯磨きによる予防のタイミングも異なります。虫歯予防は口の中の細菌を取り除き、歯垢ができないようにするのが目的ですので、食後できるだけ早い時間に行うのが理想的です。

しかし、酸蝕歯になりやすい食生活をしている人、あるいは強い酸を含む食事をした後はエナメル質が柔らかくなっているため、食後すぐに歯磨きをしてしまうとエナメル質が削れ、酸蝕歯を促進させてしまいます。

そのため、酸蝕歯を予防するための歯磨きは、唾液による中和作用の効果が出てくる30分から1時間後に行うのが最適とされています。

ただし、食後30分前後で虫歯菌が活発になるため、食後はお茶が口の中全体に行き渡るように飲んだり、水でうがいをしたりして虫歯対策も同時に行うとよいでしょう。

酸蝕歯の初期症状

酸蝕歯は初期段階では自覚症状が出にくい疾患ですが、歯の形、色などの見た目や質感の変化で判断することができます。

エナメル質が薄くなると、色の濃い象牙質が透けてみえるようになり、場合によっては黄色がかってみえることがあります。また、歯が酸によって溶けるため、歯の先端が丸みを帯びてきます。

さらに進行すると、歯が欠ける、穴があく、詰め物が浮く、外れるといった症状が出てきます。

初期症状がみられたら早めに歯科治療を

酸蝕歯は、正しい歯磨きと食生活の改善で効果的に予防することができます。そのため、自覚症状がなくても定期検診を受けて、口の中を健康な状態に保つように心がけましょう。

また、進行した酸蝕歯は歯科治療が必要です。そのため、歯が黄みがかっていたり、歯が少し丸みを帯びたと感じたりした場合は早めに歯科医院で診療を受けるようにしましょう。

初期段階であれば、薬剤の塗布でエナメル質を強化する治療法や、食事を含めた生活習慣を見直すことで改善できる可能性があります。

まとめ

酸蝕歯の原因や初期症状について紹介しました。自覚症状が出にくく、広い範囲で同時に進行していくのが酸蝕歯の怖いところです。

酸蝕歯の予防をするためには、正しい歯磨きと食生活、定期検診が大切です。早期発見のためにも定期検診を受けてるようにしましょう。


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