2017.08.31
寝起きの口臭をどうにかしたい!朝の口臭を防ぐ7個の方法
寝起きの口臭が気になる、ネバネバしてとても不快に感じるという方は多いのではないでしょうか。「モーニングブレス」「起床時口臭」などといわれ、一日の中でも寝起きの口臭は強くなりやすいのです。
そうはいっても、寝起きの口臭をどうにかして、爽やかに気持ちのいい朝を迎えたいですよね。そこで今回は、朝の口臭を防ぐ方法について解説いたします。
寝起きは口腔内細菌が増殖して口臭が強くなる
まず、寝起きの口臭には、口腔内細菌が関係していることについてご説明しましょう。
起きている間は、唾液の作用や歯磨きをすることによって、口腔内細菌の数が増えすぎないように良好なバランスを保つことができています。しかし、寝ている間は唾液の分泌が抑制されるため、お口の中の細菌が増え続けてしまうのです。
睡眠中のお口の中の細菌は、就寝後3時間くらいすると爆発的に増えだし、約8時間でその数は最大量に達します。増殖した細菌の出すガスや老廃物により、お口の中はネバネバしたり、口臭が強い状態になってしまうのです。
なんと、朝起きてすぐの唾液1ccに含まれる細菌の数は、糞便1gの10倍量と考えられます。
朝(寝起き)の口臭を防ぐ7個の方法
眠っている間に増えてしまう口腔内細菌が増えてしまうことが原因とはいえ、寝起きの口臭や不快感はどうにかかしたいものですよね。
一方、寝起きの口臭は、寝る前のちょっとした工夫や生活習慣、お口の健康を見直してみることで軽減することが可能です。それでは寝起きの口臭を防ぐ方法について解説します。
夕食後にガムを噛む
夕食後にガムを噛むことで、唾液腺が刺激することができます。舌や口腔粘膜に付着した食べカスの除去もできます。食後のお口の中をキレイにし、眠っている間の唾液の分泌を増やすことができるので、寝起きの口臭対策として有効です。
夕食後のガムは虫歯予防効果もあるキシリトール配合のガムがいいでしょう。特に、歯科専用のキシリトールガムは虫歯予防効果が高くおすすめです。
就寝前に歯磨きやフロスでプラークを取り除く
寝起きの口臭を防ぐためには、寝る直前に細菌が発生する原因をできる限り取り除くことが大切です。磨き残しや歯と歯の間に挟まった食べカスは、細菌の栄養源となってしまうため、口臭発生の原因となります。
就寝前に歯磨きやフロスを丁寧におこない、細かな隙間のプラークを取り除くことで、寝起きの口臭を抑えることができるでしょう。
舌磨きをする(力を入れて磨くと舌が傷つくので注意)
寝起きの口臭を強くする原因の一つが「舌苔(ぜったい)」です。舌苔は、黄色や白色をしている舌の表面に付着した汚れのようなもので、剥離した上皮や食べカス、細菌などで構成されています。
歯の汚れと同様に、舌の汚れである舌苔は誰にでも多少は付着しているものです。しかしそのままにしておくと口臭の原因になってしまいます。
舌苔は専用のクリーナーを使用して舌磨きをすることで取り除くようにしましょう。ただし、力を入れて磨くと舌が傷つくので注意しなければいけません。
歯磨きのついでに同じ歯ブラシでゴシゴシ磨くのは危険です。専用の舌クリーナーを使用して優しく丁寧におこなってくださいね。
鼻呼吸を心がける
口呼吸をしているとどうしてもお口の中は乾燥しやすくなりがちです。ただでさえ寝ている間は唾液の分泌が少ないのに、それを助長することになってしまい、口臭が強くなってしまいます。
寝ている間の呼吸は無意識的なものですが、起きている間もなるべく鼻呼吸を心がけることが大切です。
鼻孔を広げるテープ、いびき予防のための口呼吸防止用テープなどを活用してみるのもいいでしょう。寝起きの口臭対策だけでなく、いびきの改善にもなりますので、一石二鳥ですね。
朝起きてすぐ歯磨きをする
誰の口の中にも口腔内細菌は生息しているのですが、その数は一定ではなく変化し続けます。
そして一日の中でもっとも細菌が多いのは朝起きてすぐです。寝ている間の細菌が大繁殖を続けているお口の中では、虫歯や歯周病などの症状の進行も加速します。
口腔内細菌はすべてが悪い菌というわけではありませんが、寝起きのお口の中には虫歯菌や歯周病菌もいっぱいの状態です。そのまま飲み物を飲んだり、食べ物を食べたりすることは、これらの菌も一緒に飲み込むようなものといえるでしょう。
ほとんどの細菌は胃酸などで殺菌されて害にならないとはいえ、リスクのあるものは飲み込まないに越したことはありません。細菌MAX=汚れMAXの状態です。そんな状態は一刻も早くなんとかしたほうがいいので、朝起きてすぐに歯磨きをするようにしましょう。
ちょっとした心掛けが明日の爽やかな口臭につながります。
ストレスを溜めない
唾液の分泌量が減少には、過度なストレスも関係しています。
ストレスの原因を取り除く、不規則な生活習慣を見直してみる、バランスの良い食生活を心掛ける、お風呂にゆっくり入ってリフレッシュする、ストレスを発散するようにしてみましょう。
また睡眠不足もストレスになります。、質の良い睡眠ができるようにアロマを利用したり、寝室を模様替えしてみるなどもおすすめです。
お酒の飲み過ぎに注意
適量のアルコールは緊張の緩和やリラックスできますが、飲み過ぎはよくありません。摂取したアルコール自体もそうですが、体内で分解される際に臭いのもとになる成分作り出してしまいます。
また、アルコールは身体の水分を奪う作用もあり、唾液が減少したり、お口の中を乾燥しやすくさせてしまう原因になるのです。お酒の飲み過ぎは健康にも悪影響をおよぼすことがありますので、あまり飲み過ぎないように注意しましょう。
もし飲み過ぎてしまった時は、水分を多めにとって、お口や身体の乾燥と寝起きの口臭が強くなることを防いでくださいね。
虫歯も口臭の原因になる
口臭の原因には、「生理的原因」「病的原因」「外的要因」「内的要因」に分類されます。寝ている間の唾液の分泌量の減少などは生理的原因に分類されます。虫歯や歯周病、胃のトラブルなどの疾患が原因の口臭は病的原因です。
虫歯は進行すると神経まで腐らせてしまいます。進行した虫歯は、強い痛みが伴うだけでなく、口臭が発生する原因になるのです。
また、初期の虫歯であっても虫歯になった歯や虫歯の歯があるお口の中は虫歯菌が通常よりも多い状態となっています。口腔内細菌の中でも虫歯菌は悪玉菌に分類されるため、虫歯は口臭が強くなる原因なのです。
歯磨きや舌磨きを励行するなど、口臭対策をしているのに、口臭が強くて気になる場合には、虫歯や歯周病になっているということも考えられます。一人で悩まずに早めに歯科医院に相談しましょう。
口臭予防のためにも定期的に歯科健診を受けよう
寝起きの口臭やネバネバした不快感、日常的な口臭が気になるとコミュニケーションに自信が持てなくなってしまうこともあるでしょう。
日常的な歯みがきなどのデンタルケアに気を配っていても虫歯や歯周病になってしまうことがあります。生理的口臭は日常的なケアや生活習慣の見直しで改善することもできますが、虫歯や歯周病などの病的口臭は歯科での治療が必要です。
また、歯やお口の健康を維持するためには、虫歯や歯周病になる前や初期の段階で発見し治療をすることが何よりも気にかけなければなりません。定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病から歯と歯肉を守り、口臭を予防することができます。
おわりに
寝起きの口臭が強くなる原因、解消法について解説させていただきましたがいかがでしたか。
爽やかで気持ちいい朝を迎えるためにも、大好きなパートナーに口臭がキツいと思われないためにも、今回お伝えしたことをしっかりと押さえて口臭対策を実践しましょう。
また、口臭予防とお口の健康のために定期的な歯科健診を受けるようにしてくださいね。
