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2016.09.04

"食後30分は歯を磨かない"という説は結局のところどうなの?磨かない派と磨く派の意見まとめ


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口内環境を守るためにも、食後、すぐに歯磨きをしているという方は多いのではないでしょうか。しかし、現在では食後すぐの歯磨きは口内環境を悪化させるという学説が出てきています。果たしてどちらが正しいのでしょうか。双方の意見をまとめましたので、ご紹介させていただきます。

食後30分の歯磨き論争

2011年、アメリカの歯科団体が「食後すぐの歯磨きよりも、30分ほど時間をおいてから歯磨きしたほうが歯を傷めない」という学説を発表しました。それは日本でもあっというまに広まり、一時期かなり話題となりました。

しかし、この学説に対して「いや、食後はなるべく早めに歯を磨いたほうがいい」と主張する歯科医師ももちろんいました。結果、歯磨きの常識は揺れに揺れています。いったいどちらが良いのでしょうか。

食後30分以内に歯を磨かない派

食後すぐは口の中が酸性に傾いていて、歯の表面にあるエナメル質が溶けやすい状態になっています。このエナメル質は歯を保護する重要な役割を担ってるのですが、歯を磨くことによって剥がれてしまうのです。

食事をすると「脱灰」と呼ばれる作用によって、口の中は酸性に傾きます。また、飲食物に含まれる酸の他、虫歯菌の活動によって酸が発生し、歯の表面が溶けやすい状況になっています。

このことから、歯磨きすることでエナメル質が剥がれてしまうため歯がもろくなってしまうばかりか、虫歯になるリスクまで高めてしまうので、食後すぐは歯を磨かないほうが良いという主張が、アメリカの学説の内容です。

食後30分ほど経過すれば、唾液によって口内が中性の状態に戻されます。これを「再石灰化」といい、そのときにはもう歯を磨いても安全だといいます。この説は、多くの歯科医師が認めたことにより世に広まり、話題となりました。

食後30分以内に歯を磨く派

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脱灰と再石灰化は口内に必須のプロセスですから、このプロセスに沿ったアメリカの学説は一見正しいように見えます。しかし、「口内環境を早めに正常の状態に戻したほうが虫歯の予防になるのではないか」と考え主張しているのが、食後すぐに歯を磨いたほうが良いと考える歯科医師たちです。

食後すぐに歯を磨くのを習慣としている人にとっては、30分間ずっと「歯が溶ける」のを待ち、虫歯菌にエサを与え続けるのは気分的につらいと思います。一刻もはやくスッキリしたいと感じることでしょう。しかし、そうすると歯の表面をむざむざ削り続けてしまうことになるのでしょうか。

結論からいえば、食後すぐに歯を磨くことをすすめる歯科医師たちも、食後が歯を傷つけやすい環境であること自体は認めています。そのうえで、虫歯菌による浸食を防ぐほうが大事であると訴えているのです。また、すぐ磨く派の歯科医師の中にも「炭酸飲料を飲んだ後は通常よりもかなり歯が酸性に傾き、傷つきやすい状況に置かれているため、水で口をすすぐ程度で良い」と主張する歯科医師がいるなどさまざまです。

いいとこどりで歯を守ろう!

酸による歯の浸食を抑えようとしているのが「食後30分後の歯磨き派」で、虫歯菌の活動を抑えることに主眼を置くのが「食後すぐの歯磨き派」であると考えれば、主張の違いを理解しやすいでしょう。そして、とるべき対策も浮かんでくるはずです。

大事なのは、歯の表面をいたずらに傷つけることなく、かつ虫歯菌の活動を抑えることです。虫歯菌の活動を抑えるには食後すぐに何らかのケアを行うべきですが、その際は食事の酸性度に合わせてケア方法を変えるのが最善ということではないでしょうか。

まずは酸性食品とアルカリ性食品についてよく知ることが重要です。酸性の飲食物は、炭酸飲料の他に、酸味のある果物やスポーツドリンクなどがあります。口
の中が酸性に傾き過ぎたと思うような食事内容のときには、食べかすを除去する程度の歯磨きやキシリトール配合のガムを噛んで済ませるなどして、かわりに就寝前や起床時のオーラルケアを徹底するのが好ましいでしょう。

まとめ

今歯磨きの常識は揺れ動いています。磨かない派・磨く派、どちらの主張にも納得できる部分があり判断が難しいところです。しかし、「どうしたらいいのか分からない」と何の対策もしなければ、ただただ虫歯になるのを待つだけになってしまいます。

そうならないためにも、出来る限り歯に関する正しい知識を身につけましょう。そして、両者の折衷案をとるなど、あくまで自分の中で最善策と思われる行動をとってみるのはいかがでしょうか。


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