2018.08.27
口呼吸が口臭の原因に!?口呼吸によって起こる6個の弊害
朝起きたとき、どういうわけか喉がカラカラ…。このような状態でお悩みなのであれば、もしかすると、それは寝ている間の口呼吸のせいかもしれません。
また、寝ている間だけではなく起きているときでも、気がついたら口が半開きになっているという方がいるかもしれません。
この場合でも、咽がカラカラに渇く頻度が高くなることがありますので、なるべく鼻呼吸の習慣を身につける必要があります。また、口呼吸が習慣になっているだけで、もっと困った問題が発生することもあります。
それでは、口呼吸で起こりやすい弊害についてご紹介していきましょう。
口呼吸と鼻呼吸
口呼吸と鼻呼吸の違いは、文字通り口で呼吸をしているのか、鼻で呼吸をしているのか、という点にあります。人間本来の自然な呼吸法は鼻呼吸だといわれていますが、それにはきちんとした理由があります。
呼吸は私たちが生きていいく上で必要不可欠な身体の機能です。ところが、酸素を取り込む際に体内に入ってくるのは酸素だけとは限らず、花粉などのアレルゲン物質やほこり、細菌なども同時に入ってくることがあります。
そして、鼻呼吸であれば鼻腔と呼ばれる部分がフィルターの役割を果たすため、身体に有害な物質をある程度までシャットアウトすることができます。
反対に口呼吸の場合ではフィルターがありませんので、有害物質も酸素とともに体内に取り込まれやすくなります。
それだけではありません。鼻呼吸で鼻腔を通過する酸素は、鼻腔内で適度に保温・加湿されてから肺に送り届けられるため、より素早く血液に取り込まれやすくなるといわれています。
つまり、口呼吸が習慣化している方は、健康のためにもなるべく早く鼻呼吸に戻すことが大切だということです。
口呼吸によって起こる弊害
それでは、鼻呼吸が習慣化して起こる弊害についてご紹介しましょう。
口臭が強くなる
口呼吸を行うと唾液の分泌量が減り、この現象によって口臭がきつくなることがあります。
これは、口内の歯周病菌や虫歯菌が増えることによって起こりますので、口呼吸が習慣になっている方は、口臭がきつくなるだけではなく、歯周病や虫歯にもなりやすいと考えることができるでしょう。
免疫の低下
口呼吸でアレルゲンや有害物質がダイレクトに体内に取り込まれると、鼻呼吸よりも免疫力が低下しやすくなってアレルギーが起こりやすくなったり、気管支炎ぜんそくをはじめとする呼吸器系の病気を引き起こしやすくなることがあります。
ドライマウス
唾液の分泌量が極端に減るため、口の中や喉がカラカラに渇く、いわゆる”ドライマウス”の状態になることがあります。
風邪を引きやすくなる
風邪の菌やインフルエンザウイルスが喉の粘膜をダイレクト攻撃するため、風邪をひきやすくなったり、インフルエンザウイルスに感染しやすくなります。
いびきをかきやすくなる
口が開いた状態で寝ると、舌が喉の奥に下がっていびきをかきやすくなります。また、舌が喉の入り口を塞ぐことによって睡眠時無呼吸症を引き起こすこともあります。
頬がたるみやすくなる
口呼吸では表情筋を使いませんので、この状態が習慣化されると頬がたるんだり、二重あごになったりすることがあります。
意識して鼻呼吸を習慣化しよう
口呼吸は、鼻炎などの鼻のトラブル、歯並びが悪い、肥満などで起こりやすいと考えられています。
これらのトラブルを抱えていて、なおかつ口呼吸が習慣化している可能性がある方は、まずはこれらのトラブルを改善する対策を行ってみましょう。その上で、以下の改善策を実践してみてください。
意識して鼻呼吸を行う
起きている間には、意識して鼻呼吸を心がけましょう。口呼吸が習慣になっている方が特に注意しなければならないのは、何かに集中しているときです。
たとえば、PCやスマホの操作に夢中になっていると、知らず知らずのうちに口呼吸になっていることがあります。
口呼吸はご自身で意識しない限りなかなか治りませんので、ぜひ、毎日意識して鼻呼吸することを心がけてみてくださいね。
マスクを着用する
寝ている間の口呼吸は無意識で行っているため、ご自身で確認することができません。
しかし、朝起きたときに口や喉がカラカラになっていることが多い方は就寝時に口呼吸している可能性が考えられますので、マスクを着用して休んでみましょう。
マスクには保湿効果を期待できますので、朝起きたときに口や喉の渇きを緩和することができます。
専用グッズで対応
最近では、就寝時の口呼吸改善用のフェイスマスクやテープなどのグッズが数多く販売されています。
このようなグッズはドラッグストアや通販などで入手することができますので、口呼吸改善用に活用してみると良いでしょう。
おわりに
口呼吸は、鼻のトラブル、歯並び、肥満などが原因となって起こることがありますので、まずはこれらの原因を取り除くことが大切です。
また、起きているときには意識して鼻呼吸できるはずですので、できる限り鼻呼吸することを心がけてみましょう。
寝ている間の口呼吸には専用のグッズの使用がおすすめできますので、これらを活用して口呼吸を改善するというのもひとつの方法です。
